読み方は1文字だけ強調する場合はAを「アー」の様に伸ばすことも多い。イタリア語で良く使う文字は非常に規則的な読み方で、X以外のあまり使われない文字の方は長く、読みも1つに確定していない。K, J, X, Yは人名や地名、方言、外来語で使用する。Wは古来の文字ではないので英語やドイツ語からなどの外来語で使用する。このため通常使用文字は21文字ともいえる。
電話などでの綴り伝達法ではイタリアの都市の名を使い「アンコーナのA」のように使用するが、Hは1文字目がHの都市名が無いため外来語のhotelを使用している。K, J, Yは外来語の一般名詞で、W, Xは固有名詞を使う。
辞書での単語の順は26文字を表の順(英語と同じ)に並べ、母音字のアクセントも順には影響しない。
文章では小文字を主体に記述する場合、大文字は文の先頭や固有名詞の先頭の1文字に使用する。代名詞などの敬称の先頭文字も大文字とする。 文全体を大文字で記述することもあり、碑文、見出し、本の題名、漫画のふきだし、手紙、落書きなどで多く見られる。
最近の文字の使用方法では、携帯電話のメッセージや電子メールなどで文字数を少なくする用途で、「X」を「per」(掛け算の記号から)、「6」を「sei」(essere の現在第二人称単数形)などと読ませた文章を作成することもある。イタリア語では通常「k」を使用しないが「ch」を「k」と置き換えることもある。よって「perchè」が「xke」となる。
大文字 | 小文字 | イタリア語での読み | 近いカタカナ読み | 電話での綴り伝達(意味) |
---|---|---|---|---|
A | a | a | ア | Ancona(アンコーナ) |
B | b | bi | ビ | Bologna(ボローニャ) |
C | c | ci | チ | Como(コモ) |
D | d | di | ディ | Domodossola(ドモドッソラ) |
E | e | e | エ | Empoli(エンポリ) |
F | f | effe | エッフェ | Firenze(フィレンツェ) |
G | g | gi | ジ | Genova(ジェノヴァ) |
H | h | acca | アッカ | hotel(ホテル) |
I | i | i | イ | Imperia(インペリア) |
J | j | i lunga iota(まれ) | イ・ルンガ ヨータ | jersey(ジャージ) |
K | k | cappa, kappa | カッパ | kursaal(ホテルの広間) |
L | l | elle | エッレ | Livorno(リヴォルノ) |
M | m | emme | エンメ | Milano(ミラノ) |
N | n | enne | エンネ | Napoli(ナポリ) |
O | o | o | オ | Otranto(オトラント) |
P | p | pi | ピ | Padova(パドヴァ) |
Q | q | cu | ク | Quarto(クアルト) |
R | r | erre | エッレ | Roma(ローマ) |
S | s | esse | エッセ | Savona(サヴォーナ) |
T | t | ti | ティ | Taranto(ターラント) |
U | u | u | ウ | Udine(ウーディネ) |
V | v | vu vi(まれ) | ヴ ヴィ | Venezia(ヴェネツィア) |
W | w | vu doppia doppia vu | ヴ・ドッピャ ドッピャ・ヴ | Washington(ワシントン) |
X | x | ics | イクス | xeres(白ワインの一種) |
Y | y | ipsilon, i greca | イプスィロン イ・グレーカ | yacht(ヨット) |
Z | z | zeta | ゼータ(ヅェータ) | Zara(ザーラ) |
0 件のコメント:
コメントを投稿